プリザードフラワーとは
「Preserved flower」と書き、「Preserved」とは保存するという意味です。
生花に保存液と着色料を吸わせ乾燥させ、生花と変わらない外観を持ちながら、美しさを長く保つことのできる花、それがプリザーブドフラワーです。

プリザーブドフラワーは1991年にフランスで技術が確立され、日本では1990年代後半から普及しはじめました。
豊富なカラーバリエーションがあることから、結婚式や誕生日・母の日などのプレゼントとして人気がありますので贈り物としてもらったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
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プリザードフラワーの特長
生花の一番美しい時期に色素を抜き取り、特殊な加工を施したプリザーブドフラワーは、枯れることがなく水やりの必要もないことが大きな特徴です。

また、生花のような花粉や香りはありません。特別な染料を用いて作られるため、ダークブルーやスカイブルー、ラベンダーパープルなど生花にはない豊富なカラーバリエーションがあります。
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プリザードフラワーの保存期間
「枯れない」「いつまでもきれい」「魔法の花」などと形容されることもあるプリザーブドフラワーですが寿命はあります。

プリザーブドフラワーの生まれ故郷であるヨーロッパは比較的湿気が少ないため5年から10年もつと言われていますが、日本は湿気が多いため長く保存したい場合は工夫する必要があります。

とはいえ、保存状態に少し心を配るだけでも5年以上長持ちさせることが可能です。
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プリザードフラワーの保存方法

プリザーブドフラワーはとてもデリケートです。長くプリザーブドフラワーを楽しむためには保存状態に気をつける必要があります。プリザーブドフラワーにとって快適な環境を保つために次の2つのことを心掛けると長期間の保存が可能です。

1.高温多湿の場所を避ける
高温多湿の場所に置くと花びらの透明化や液だれ(着色液がしみ出てしまうこと)、ひび割れなどが起きる原因となります。
目安としては温度が18〜25度、湿度は30〜50%の環境で保存すると良いでしょう。夏場の日中などは、クーラーや空調の行きとどいた場所で保管することをおすすめします。
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2.直射日光や強い光を避ける
直射日光や強い光はプリザーブドフラワーの色あせの原因になります。
スポットライトや直射日光の当たる場所に置くことは避け、できるだけ風通しが良く涼しい場所に置くようにしましょう。
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プリザードフラワーの手入れ方法
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1.水やり厳禁

プリザーブドフラワーは生花ではないので、水やりの必要はありません。
湿度(水分)はプリザーブドフラワーにとって天敵なので水やりをしたり雨の当たる場所に置いてはいけません。

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2.ホコリがついた場合

室内に置いておいても長く飾っていると、どうしてもホコリが付いてしまいます。
プリザーブドフラワーはとても繊細なので、できるだけホコリの除去はしない方が良いのですが、どうしても気になる場合は先のやわらかいブラシや毛先の柔らかい筆タイプのチークブラシなどでそっとホコリを払うか、ドライヤーの弱冷風を当ててホコリを飛ばしましょう。
透明なガラスやアクリルなどのケースに入れておくと、ホコリだけでなく湿気対策にもなるのでおすすめです。

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3.衣服などに色移りしてしまった場合

プリザーブドフラワーの着色液がしみ出て衣服やカーテンなどに色が移ってしまうことがあります。
付着した色は落ちにくいため、すぐにティッシュなどで拭き取りましょう。
拭き取っても色が落ちない場合は、クリーニングへ出してください。
また、できるだけ衣服やカーテンに接触しない場所に置くことをおすすめします。